Yess建築との出会いと
導入の理由

アメリカでは、構造計算のモーメント図に近い形状で設計された「ビルトH鋼」を用いたシステム建築が、工場・倉庫・店舗・体育館などの大規模建築に幅広く採用されています。

建築士としてその合理性やコスト効率の高さには以前から注目しており、日本でも必ず広まっていくだろうと感じていました。

そんな中、横川橋梁がアメリカのメタルビル工法をライセンス契約し、「横川システム建築（Yess建築）」として展開を始めたことを知り、広島県で行われたビルダー説明会に参加。技術的な内容に非常に納得感があり、県内でも早い段階でビルダー登録を行いました。

Yess建築では、鉄骨の性能を最大限に活かすビルトH鋼に加え、屋根・外壁・開口部なども標準化されており、全体として非常に無駄のない構造になっています。
柱脚をピン構造として計算することで、建物内部の地中梁を省略でき、基礎工事の簡略化や将来的なレイアウト変更の自由度も高まります。

こうした点から、建物の長寿命化や転用のしやすさにもつながり、結果的に資産価値の高い建築が可能になると実感しています。

実際に、当社で施工した埋立地の平屋工場では、鉄骨重量を従来の約6割に抑えることができ、杭工事が不要となりました。
構造・コスト両面でメリットを感じていただき、施主様にも大変喜んでいただけた案件です。

もちろん、全てのケースでYess建築が最適というわけではありません。設計自由度が限定される点や、工場が関東にあることによる運送コスト、支払いスケジュールの固定など、いくつかの制約もあります。ただ、それらも事前にご相談いただければ、建物の規模や用途に合わせた最適なご提案が可能です。

Yess建築の導入をご検討の方は、どうぞお気軽にお声かけください。実際に携わってきた立場から、リアルな情報と具体的なプランをご提供いたします。